放射線科では、一般X線撮影・透視検査、MRI検査、骨塩定量検査を行っております。
整形外科領域での診療において、放射線検査は診断に繋がる重要なものとなります。良質な医療を提供するため、患者様に対する放射線での影響を最小限にし、安全かつ適切な撮影を行うよう、日々努めております。
一般X線検査では、怪我や腰痛で痛みを抱えている患者様が多いため、可能な限り痛みを増長させないような撮影方法を用いて対応しております。
またトモシンセス(断層像)が撮影可能であり、組織の重なりを効果的に減少させ、診断の手助けをします。
X線透視検査は、リアルタイムで画像を確認することで、関節へのストレスによる靭帯の評価や脱臼に対する整復治療、また手術時に使用します。
また神経性疼痛に対して神経根ブロック治療等をする際に、活用します。
CTとは、X線を用いて輪切りの画像を撮影する検査です。検査の際は、ベッドに寝てもらい、トンネル状の装置の中に入ります。検査時間は5分~10分です。
CT検査の特徴は、レントゲンに写らないような微細な骨折や3D構築を行うことで骨全体の細かな位置関係を把握することができます。
MRI検査は、強力な磁石と電磁波を使用して検査を行います。X線を使用しないため被ばくの心配がないのが特徴です。体の輪切りの画像だけでなく、縦・横・斜め・あらゆる方向から撮影することができます。
様々な撮影法を利用してX線では写らない、靭帯、椎間板の損傷や変化、筋肉の炎症状態等を画像として抽出します。
骨塩定量検査は、骨の密度(カルシウム量)を図ることによって骨粗鬆症の診断や予防医学に使用されます。
検査時間は5~10分程度となります。
腰椎と股関節の2カ所で取ることで、より正確に評価することができます。